事業内容

生息環境に対して個体数の増えすぎたエゾシカは、自然環境に悪い影響を与え、農林業に大きな被害をもたらします。その対策として効果が高いのは捕獲して個体数を減らすことで、株式会社北海道食美樂では、まず第一に食肉やペットフード原材料としての利活用に取り組んでいます。自然からの恵みでもあり、古来より日本でよく食べられてきたエゾシカ肉は、高たんぱく低カロリーな貴重な資源です。

一方で、捕獲されたすべてのエゾシカが食用やペットフードとして利用できるわけではありません。肉以外の部位、例えば内臓や骨、角や皮などは、あるいは着弾位置が適切ではない屠体や、捕獲から解体までに時間がかかってしまった屠体などは、有効に利活用することはできません。

利活用できない屠体は、これまでは山中での埋設や、市町村による焼却などが行われていましたが、北海道食美樂では、より利活用率を上げる取り組みとともに、減容化処理を行うことで、廃棄物の量を減らす取り組みを続けています。当社では令和4年現在、日高管内から年間に約5000頭の駆除エゾシカを引き取り、有害鳥獣駆除事業への貢献を行っています。


捕獲エゾシカ=年間引き取り約5000頭

食用エゾシカ肉──創業時から展開してきた長期熟成のエゾシカ肉は、北海道食美樂の最大の強みです。

ペットフード原材料──原材料出荷だけでなく、ジャーキーなどオリジナル製品も製造販売しています。

有害鳥獣駆除事業──捕獲されたエゾシカの全頭引き受けを通して、市町村の有害鳥獣駆除事業(許可捕獲)等に協力しています。


──食用エゾシカ肉
引き取った捕獲エゾシカのうち血抜きが十分であり、食用に適した屠体は、解体処理ののち精肉として販売され、主にレストランやホテルなどでジビエ料理として提供されるエゾシカ肉になります。一流のシェフから高い評価をいただいている熟成エゾシカ肉だけでなく、家庭での調理が難しいとされるエゾシカ肉を手軽に美味しく食べてもらいたいという思いから、レトルト商品の製造販売も行っています。北海道の「エゾシカ肉処理施設認証」の取得に加え、生菌の検査など独自の基準で衛生管理し、高い品質を維持しています。

──ペットフード原材料
次に状態のいい屠体は、食用エゾシカ肉と同等の衛生品質を保った製造ラインでペットフード原材料として解体処理されます。またペットフード製造業者への原材料の出荷のほか、北海道食美樂オリジナルのジャーキーやおやつ類も製造販売しており、こちらのサイトでお求めいただけます。
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──有害鳥獣駆除事業
自治体が実施する有害鳥獣駆除の許可捕獲では、個体数を減らすことが目的のため、残念ながら利活用が難しい状態で捕獲される屠体も多く、その割合は北海道食美樂の引き取り屠体の90%にも及んでいます。それらの屠体は食用エゾシカ肉やペットフード原材料の製造過程で発生する残滓と合わせて産業廃棄物となりますが、当社では廃棄物の減容化処理施設を強化し、現在の減容化率は99%以上となっています。

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